温泉には泉質の他さまざまな分類の仕方があります。今回は浸透圧や緊張度による分類について解説しますので、より温泉を楽しむための豆知識として読んでみてください。
浸透圧・緊張度による分類
温泉には「浸透圧」や「緊張度」での分類があります。
浸透圧による分類
体の細胞液と等しい浸透圧を持った温泉を「等張性泉」といい、これより低い浸透圧の温泉を「低張性泉」、高い温泉を「高張性泉」と分類しています。
浸透圧が高い高張性泉は、温泉成分の濃度が濃く皮膚から体に浸透しやすい温泉で、酸性泉や硫黄泉などがあります。温泉の効能が強く効くかわりに湯あたりも起こしやすい温泉です。
逆に低張性泉は成分が薄く体への影響度が小さい温泉で、単純温泉・放射能泉などがあります。身体にやさしく湯あたりしにくい温泉といえます。
温泉分析書の泉質欄に記載されています。
(記載例)トリウム―塩化物泉(等張性 弱アルカリ性 温泉)
緊張度による分類
泉質が人体に与える刺激の強弱を表すもので、刺激の少ない「緩和性温泉」と刺激が強い「緊張性温泉」に分類されます。温泉分析書に記載はされていませんが、泉質による分類は下記の通りです。
○泉質による「緊張性温泉」の分類
酸性泉
硫黄泉
単純酸性泉
炭酸鉄泉
緑礬泉
明礬泉
○泉質による「緩和性」の分類
単純温泉
食塩泉
重曹泉
芒硝泉
石膏泉
重炭酸土類泉
放射能泉