温泉日記

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温泉の豆知識~温泉の分類いろいろ②

温泉には泉質の他さまざまな分類の仕方があります。今回はpH値による分類について解説しますので、より温泉を楽しむための豆知識として読んでみてください。

水素イオン濃度(pH値)による分類

温泉水の液性を水素イオンの濃度(pH値)によって、中性、酸性、アルカリ性に分類しています。pH値は0から14まであって、中間の「7」が中性です。それより低いと酸性、高いとアルカリ性と表現します。

もう少し細かく分類すると、pH6~7.5を中性、pH3~6未満を弱酸性、pH3未満を酸性、逆にpH7.5~8.5未満を弱アルカリ性、pH8.5以上をアルカリ性と表現しています。

 

この温泉の液性が入浴にどのような影響を与えるのか

アルカリ性(pH7.5以上)の温泉は、皮脂の汚れを落とす石鹸をイメージするとわかりやすいと思います。(石鹸のpHは7~10)
皮膚の汚れを落とし肌をきれいでスベスベにしてくれる効果があり、「美人の湯」として知られています。また、湯冷めしにくい事でも知られています。
肌触りはトロトロやヌルヌルなどで表現されます。

酸性(pH6未満)の温泉は、殺菌力が高く皮膚病に効果があったり、病気を治し体調を整える効果があるため「湯治」として利用される方もいます。
肌触りはピリピリやサラサラなどで表現されます。

中性(pH6~7.5)の温泉は、日本の温泉で最も多い液性で、肌の刺激が少なく子供からお年寄りまで比較的安心して入れる温泉です。(水道水のpHは6.5)
肌触りはツルツルやサラサラなどで表現されます。

 

酸性やアルカリ性は強すぎると肌への影響が多く出ますので、長湯は控ええて、湯上りにシャワー等で肌の表面に残った温泉成分を洗い流した方が良いと言われています。
入浴後は化粧水や保湿クリーム等でのケアもしておいた方が万全です。

 

温泉施設には利用者から見えるところに必ず「温泉分析書」というものが掲示してあります。そこにpH値や中性、酸性またはアルカリ性等の表記がありますので、入浴する前に一度見てみてください。